交換留学のすゝめ: アメリカ一小さい州から!

初めまして、法学部政治学科の三田と申します。
私はこの秋学期からBrown UniversityにVisiting Studentとして来ています。

今年のブラウンへの応募は今まででは異例の4月に。私がここに来ることになったのは、春休みのある一日たまたま学事のホームページで募集を見つけたから！この2年途絶えていた留学プログラムも、ある方が奨学金で支援してくれることになり、書類選考から面接まで一週間という短い期間ですべてが決まりました。（本当は3年時に留学しようと思っていた私に取ってはまさに慶應のホームページで見つけた緊急募集が人生の転機に。）

Brown?
ここでブラウンの紹介をします！
ブラウンはロードアイランド州のプロビデンスという町にあります。アメリカで１７６４年に設立し、全米で７番目に古い大学です。また、Ivy Leagueのうちの一つとして親しまれています。（Along with Harvard, Princeton, Columbia, Cornell, Dartmouth, UPenn, and Yale)　生徒数は約８千人で、比較的小さいです。キャンパスは心が癒されるほど綺麗で、外に出ると18世紀にタイムスリップしたような気分です。晴れている日には芝生の上で皆勉強したり、本を読んだり、フリスビーをしたりしています。2010 Princeton ReviewではBrown = #1 College in America for Happiest Studentsとしてランクされました！
その秘訣はブラウン特製のOpen Curriculum にあるのではないかと思います。将来のことを考える前に、自分の興味のある授業をとことん追求できー自信のない科目であればPass/Failで取ることができます。確かにここに来た最初の週では、面白そうな授業がいっぱいで履修をどれにするか大変でした！更に周りの子は履修したい授業についての話で盛り上がっていて、皆の旺盛な学習意欲に度々驚かせられました。
また、ブラウンはアメリカの中でも特にdiversityを大切にする大学です。世界各国から学生は来ているし、セクシュアル・バリエーションに対しても寛容で一人一人のidentityをとても大切にする文化があります。一番驚いたのは昨年からより積極的に導入されているgender neutral housing。LGBTに関してはとてもオープンでできるだけいろいろな人をaccomodateしようとしているのが伝わってきます。アメリカで最もリベラルな学校と言っても良いかも！ここの自由な雰囲気が大好きです。
学校についてもっと知りたければ：http://www.brown.edu/about

So, a little about me.
ここで投稿することは私の主観に基づいたものになる気がするので、ちょっと自己紹介を挟みます。私は日本生まれ、アメリカ＋日本＋香港育ちのいわゆるthird culture kid。日本人でありながら、カメレオンのように新しい環境に移る度、色を変えてきました。小学校はニューヨーク、中学は東京、高校は香港。ブラウンは私の８校目の学校です。転校するのに慣れているとはいえ、やはり毎回少し大変です！けれど物事はなるようになるし、知り合うべき人とはいずれ巡り会うと考えるといつも気持ちが軽くなります。
なぜ慶應に進学したのとよく聞かれるのですが、海外に住んでいたのが長い分日本で受けた教育期間が短いため、大学は母国に帰ろうと思い帰国しました。

Why Brown?
ブラウンでは Watson Institute for International Studies という研究所があり、そこでdevelopment, security, and governance にフォーカスを置いたリサーチが行われています。私はここで教えているPeter Andreas 教授の書いた Policing the Globe という国際犯罪／安全保障に関する本を読み、彼の教えている違法経済の授業を取りたいと思いました。特に国際犯罪の授業はここでユニークなものだと感じたので、将来counter terrorism, cyber crimeのリサーチをしたいと考えていた私にとって、とても魅力的でした。慶應では取ることができない授業を取り、リベラルでdiversityにあふれている環境（様々な国籍、LGBT、活動家、アーティスト）で知識を深めたいという目的のもと、ブラウン大学を選びました。ブラウンは Rhode Island School of Design とも提携していて、そこで美術の授業もとれるのでそれもbonus point！