2013年11月27日水曜日

逃げるな、おれ。


今なら、本当の素直な気持ちを綴れるかもしれない。

公共の場で、しかも皆でやっているブログでこんなことを書くのが正しいことなのかわからない。
...きっと、間違っている。


でも、書かせて下さい。
公開するかはわからない。すぐに消すかもしれない。普段、こういう愚痴は高校からつけている日記に全て吐き出す。だけど、今はここが1番素直な気持ちを吐き出せそうだから。



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昨日の記事で僕は


でも、この劣等感からも学ぶことはあります!
完全に今まで井の中の蛙であったことや、「言葉が通じない」という極限状況でしか見えない本当の自分の弱さだったり、強みがきっとあるはず。
この劣等感の中でしか気付けないことがきっとあるはず。


と書いた。

なんてカッコつけているんだろう。鼻で笑うレベルだ。


今の僕に、強みなんて見出せない。
見えるのは、ひたすら自分の弱いところ。






弱い弱い弱い








今の僕には、自分の弱いところしか見えない。








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人はすごく上手く出来ているな、と感じる。

なんでこう、すぐ自分の都合の良い様に物事を解釈出来るのか。
なんでこんなにも自分に甘いのか。





あんなに勉強して、あんなにも手応えのあった中間試験。

結果は散々。


「英語が出来ないから、いくら頑張ったところで越えられない壁があるんだ。」
「ネイティブと張り合おうなんて、おれには100年早い。」
「それとも、ただおれは勉強が出来ないやつなのか。」
「いや、きっと両方だ。英語も勉強もできない。マギルではただのお荷物なんだ。」
「....帰りたいな。」



なんなんだろう。
どれだけおれは弱い人間なんだろう。



明らかにおれよりも英語が下手なフランス人のルームメイトが、同じ試験でおれよりも良い点数をとった。


「そりゃ彼はエッセイをフランス語で書いていたから。彼も英語で書いていたらおれよりも悪かったに違いない。」(マギルでは英語フランス語どちらでエッセイを書いても良い。)
「彼はフランスで1番の大学に受かってるんだから、頭も良いし、要領も良いんだ。」





こんなにもたくさん言い訳が浮かぶ。



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カンファレンスでは全く発言が出来ないでいる。



最初こそ、「やばいぞ。」と思っていたものの、秋学期もそろそろ終わりに近づき、発言せずともやりくりするズル賢さも身につけた。


わかっている。このままじゃ、何も変わらない。
慶應に戻っても何も成長していない自分の姿が安易に想像出来る。

でも、なのに、
「なんか皆すごい理解しててたくさん発言もしてるし、別におれはいっか。」
「とんちんかんなこと言って恥かきたくないし。」




...弱い。





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友達にテストの出来を聞いたり、


彼女に愚痴を垂れたり、


先輩に結果に報われないことを連絡してみたくなったり、


SNSに文句を垂れたり、


ベンチの隅で唇を噛み締めて必死に涙をこらえたり、


今こうやってブログになんか書いていることも、




きっと結局は全部



...なんでだ。





ああ。
そうだ、

慰めてほしいからなんだ。



「大丈夫、飯塚なら出来る。」
「飯塚でそんな大変なら、本当に辛いんだね。」
「飯塚は優秀だから、大丈夫。」
「頑張ってるのは知ってるから!」
「なんとかなるよ!」



きっと心のどこかでこんな言葉をかけてほしくて、こんな醜いことをしている。







弱い。



なにより、

情けない。くだらない。








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おれには、そんな薄っぺらい言葉はいらない。




そんな言葉、いらない


全く、いらない。



そんな言葉が欲しいんじゃない。

おれに必要なのは優しい言葉じゃない。


そんな言葉をもらって、今良い気分になってところで意味がない。



今のおれにはそんな表面だけの、おれの薄っぺらい自尊心を満たす為だけの言葉なんかいらないんだ。


もう、おれは周りの優しい言葉に甘えてちゃいけない。





本当は自分が1番良く知っている。


全然努力が足りないことを



全然努力なんかしていなくても、後から振り返るとなぜか自分が身を削って努力していたかの様な錯覚に陥る。


TOEFL勉強のときがまさにそう。


大学になってから勉強を始めて、スコアもたったの4ヶ月で40あげて、100を越えた。


皆に「すごい!!」と褒められ、自分は100%努力したわけじゃないのに、なぜかそんな気分になって。

あたかも自分が努力したかの様な、
あたかも自分が優秀であるかの様な、
そんな醜い勘違いをして。

...全てただの偶然が重なった、ラッキーだったていうのに。





本当は自分が1番良く知っているんだ。



努力が足りないことを。


自分が努力しているフリをしてきたことも。
自分が優秀でないことも。




テストの結果が出ないのも、カンファレンスで発言が出来ないのも、勉強が足りていないから。
勉強大変、徹夜、課題、クイズ、テスト...


今、努力をしてこなかった...否、「努力してるフリ」をしてきたツケが回ってきている。
こんなにも結果が出ないことで、今まで努力を怠ってきた事実を、現実を目の前に突きつけられている。


だからまた、僕はいつもみたいに忙しい自分を演じて、そんな自分に甘く褒め言葉を囁く。
何かにつけて勉強をサボる自分。
努力を避けて、楽な道へと揺らぐ僕の気持ち。



現実から逃げる自分。




だから授業内容の理解が足りていなくて、発言も出来ない。
言わずもがな、それがテストの結果に反映される。
当たり前だ。


...でも、それでもなお、僕は言い訳を探しては自分を納得させて、逃げようとしていた。


わざわざ海外まで来て、なにをカッコつけているんだろう。
なにから逃げているんだろう。
どうしてここまで自分に甘いのだろう。




おれは、弱い。


僕はこんな弱い自分に失望して、絶望した。

僕はただひたすら劣等感に溺れて、逃げてきただけなんだ。



この事実に向かい合って、それを心に刻み込んで、本当の「努力」をしないと、おれは何も成長しない。






何も、成長出来ない。


おれは変わらないといけない。





5 件のコメント:

  1. 飯塚君のライバル校からヨーロッパに交換留学しているものです。同じく2年生です。
    前回の日記を見て私は、この人は苦しい状況にいても自分を客観的に見る余裕がある人なのだなと羨ましく感じました。かっこつけだったとしても、カッコつけている余裕があるだけ羨ましいです。
    純ジャパで100を越えるのは凄いことだと思います。運も実力のうちです。

    私もディスカッションに上手く参加できなくて悔しい思いをしています。
    できないことに慣れてきてしまって、危機感を感じなくなってきている部分もあります。
    何故今までもっと勉強してこなかったのかと自分を追い詰めてしまうこともあります。
    けれども、過去の努力まで否定する必要はないのではないでしょうか。
    今、過去を振り返るともっと努力ができたと思うのは自分自身が成長したからではないでしょうか。その時には精一杯100%の力を出していいたのかもしれないですよ。

    何が言いたいのかよくわからなくなってしまいましたが…
    お互い初心を忘れずに残りの数か月を頑張りましょう!!

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  2. 同じくマギルに交換留学中のものです。記事が共感できる内容すぎてびっくりしました。
    私も、日本なら十分点が取れるくらい勉強したはずなのに、中間では平均にも届きませんでした。思い返すと分からない単語を放置していたり、理解が足りないのに質問するわけでもなかったりと、やってるつもりだけで全然努力が足りなかったとどうしても思ってしまいます。

    Language partner に似たようなことを愚痴ったとき、Be more realistic. Don't be so hard on yourself. 英語に囲まれて暮らすのも初めてなのに、はじめから90、100点って無茶な目標を立ててたらやってられないし意味がないよと言われました。家族や友達と比べるとやさしくない言葉のはずなのに、妙に頭に残っています。

    期末で挽回できるようにお互い頑張りましょう!!

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  3. 俺も先週まで軽く病んでたけどwようはやるしかないんだと思う。
    そういう環境だからこそ成長できてると思うし。英語笑ってくるようなやつなんて無視でいいと思う。そんなやつ人としてまずどうかしてるw
    変なプライドほど無駄なものはないよね。
    こんな環境でもがんばるしかないよー。やってやろうぜー

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  4. 果たして日本の大学生の何%が、悔し涙を流したことがあるでしょうか。そして自分のことを弱いと気づけるでしょうか。もしマギルに来なかったらきっと、それこそ何も変わらなかったんじゃなかったでしょうか。
    こういった見方をすれば、今の状況も少しは違って見えてくるのではないでしょうか。 無知の知、気付くことが最初の一歩です。
    ローマは1日にしてなりません。一歩づつ進んで行って下さい。影ながら応援してます。

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  5. Hurray. がんばれ、若者。その気持ちや、そのプロセスが大切だよ。

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